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映画評論39

2017年09月01日 23:14

8月も終わり、朝晩はすっかり涼しくなり秋の訪れに喜びを隠せないカリメン3号です。
カリメン2号氏が連載されている映画評論を私も書いてみようかと思います。
今回は2016年11月に公開され、つい先日ブルーレイ、DVDが発売された『劇場版艦これ』です。

そもそも『艦これ』とは、DMM.comが配信している人気ブラウザゲームで、プレイヤーは提督(艦隊司令)となり、旧日本海軍で活躍した艦艇を女の子に擬人化させ(艦娘)、自分たちの拠点である「鎮守府」に攻め入ってくる謎の勢力「深海棲艦」(しんかいせいかん)と戦う、というのが大まかなゲームの流れです。その戦いを繰り返していくことによって、新たな艦娘を手に入れ、自軍に加えて戦力を拡大させていくようになっています。

2015年1月〜3月にかけてはテレビアニメ化され、一時期話題にもなりました。
劇場版はその正式な続編として制作されました。
以下、ネタバレ等含みます。
そもそもブラウザゲーム版の「艦これ」は、明確なストーリー展開はなく、用意されたステージ(海域)をクリアしていくことによって、新たなステージを解放していくという流れしかなく、逆にそれが、様々な解釈を生むことができ、それによってコミックアンソロジーや同人誌を含む二次創作物も多いです。

TVアニメ版、劇場版「艦これ」では、プレイヤーとなる提督の姿は一切登場することがないです。代わりに指揮をとっているのが、秘書艦の「長門」です。彼女が提督に代わって、鎮守府に所属する艦娘たちの戦闘の指揮をとっているのです。
ブラウザゲーム版(以下原作版)、TVアニメ版、劇場版ともに共通しているのは、謎の存在「深海棲艦」を倒し、海を守るということですが、登場する艦娘が原作版でもかなり多く(最近は海外の船も参戦)、TV版、劇場版では、そのごく一部しか登場していないのは、コアな原作ファンからすれば、あまり良いとは思えないかもしれません(自分のお気に入りの艦娘を嫁と称する提督もいらっしゃいます)。

何より、TVアニメ版の評価がものすごく悪かった。

私はTVアニメ版は途中で見るのをやめてしまったダメな提督でした。
主役を務めたのは「吹雪」という艦娘で、最初は鎮守府に配属されたばかりの彼女と、その他の艦娘同士の何気ない交流がメインで、ほんわかした日常が描かれていましたが、仲間の轟沈(いわゆる死)があったり、幾度となくピンチを切り抜けたりして、ストーリーとしては艦娘ハーレムを避けた王道な展開でした。

では劇場版はどうだったのか。
TVアニメ版で轟沈したはずの艦娘、「如月」が突然帰還するところから物語は始まります。しかし彼女の身体には謎の痣があり、これが、沈んでいった艦娘たちの末路へと話が展開していきます。
同じようにかつて海に沈んでしまったという正規空母「加賀」はこの現象にいち早く気づき、如月を警戒するようになります。
一度轟沈してしまった艦娘は彼女たちの敵である「深海棲艦」に生まれ変わり、艦娘たちに襲いかかってくるわけですが、劇場版でこのことが初めて明らかにされ、艦娘と深海棲艦との関係についての一つの解釈が示されました。

一方で、ソロモン海域で観測された赤い海や謎の声(「帰りたい…」)の現象を把握するため、長門を始めとする指揮官たちはその海域にいる深海棲艦に対して攻撃を仕掛ける大規模な作戦を立てます。

主人公吹雪もその作戦の中心人物として戦場に出向くことになります。
帰還した如月を蝕む深海棲艦化現象と、その事実に驚く吹雪たち。
激戦に激戦を重ねて、大きく傷ついた艦娘たちに支えられ、ついに謎の声の元へとたどり着いた吹雪。そこはかつて様々な船が沈んだ場所であり、吹雪もまた、そこで沈んでしまった艦娘の一人でもあったのです。吹雪を待っていた吹雪の深海棲艦と最後は和解を果たし、無事帰還する、というところでおしまい。深海棲艦と化しても意識を保っていられた如月もまた、ここで消滅してしまいました。

感想としては、今作で大きくスポットを当てられた睦月、如月、加賀、赤城、瑞鶴、大和を嫁艦娘としている提督たちにはたまらなかったでしょうが、私の好きな第6駆逐隊(暁型4姉妹)はほぼセリフなし、登場シーンもわずかということで、やはり2時間近い映像の中で、一つの物語として完結するには、ごく限られた登場人物にしかスポットを当てられないという限界が見えました。
しかし、TV版で評判の悪かった日常シーンはなるべく避けて、最初からシリアスな展開でいったことは、面白かったと思います。また、深海棲艦の正体の解釈の一つとして、轟沈した艦娘の「帰りたい…」という思いが具現化したということには、にわかファンの私には驚きを隠せませんでした。主題歌の「帰還」も今作のテーマに沿っててよかったです。

ところでアニメ2期の制作はどうなるんでしょうか?

カリメン3号
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コメント

  1. カリメン2号 | URL | -

    一話完結を望む者

    こんにちは。
    カリメン2号です。

    映画評論を自分以外の人が、ブログにアップしてくれているのは本当に嬉しいです。
    『艦これ』シリーズは観たことが無いので、多くのことは言えません。
    ただ聞いたところによると、TVシリーズの要素が多く取り入られていて、観てない人にとっては分かりにくいところもあると聞いています。
    アニメファンとしては、多くのアニメ作品が劇場で上映されるのは嬉しいのですが、映画ファンとしては、一つの物語で完結していない作品というのは、少しだけ残念に感じてしまいます。

    話は変わりますが、これからもドンドンと映画評論をアップしていただけると助かります。
    カリメン1号や自分も含め、ブログの更新が遅いもので…。
    まぁ、気が向いた時で良いので。

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