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好きなものが完結しない…。

2015年04月25日 03:04

ゴールデンウィークを前にして、全くと言って良いほどゴールデンではないカリメン2号です。(意味不明ですね。)
前回から、全くと言って良いほどブログに書くことが無い…。
色々と思うことがあるのですが、断片的で考えがまとまらないのが現状です。
しかも、最近はカリメン1号のブログ記事のアップも無く、孤軍奮闘と言ったところでしょうかね。
なので今回のブログは、好きなライトノベルを紹介しょうかなと思います。
学生時代から始めた読書は、多くの場合がライトノベルか推理小説ばかりを読んでいました。
なので最近のライトノベルは分からん作品が多い…。 (まぁ、アニメ化されているものも多いので、見たことある程度のものは多いかも。)
しかし、何故か好きな作品が完結しない場合が多い。
前の記事で書いた『ラグナロク 黒き獣』は打ち切りみたいになっていますし、今回紹介する『トリニティ・ブラッド』に至っては、著者である吉田直さんが亡くなられてしまっているのです。
そんなこんなで今最も不安なのは、小野不由美さんが執筆している『十二国記』は、ちゃんと完結するのだろうかという事です。
正直に言いますと不安が拭いきれないです…。
それは兎も角として、今回紹介するのは『トリニティ・ブラッド Rebom on the Mars 嘆きの星』という作品です。

 ストーリーは、世界の全てを巻き込む大戦であった大災厄のアルマゲドン。大戦後の文明の破壊された世界で、人類はヨーロッパ周辺にまで生存圏を狭められた。しかも文化や生活水準は中世のヨーロッパまで後退してしまったのであった。そんな人類に追い討ちを掛けるように、何処からともなく現れた人の血を飲む吸血鬼(長生種)。彼らとの戦いに教皇庁なるものを立ち上げ、そして辛くも勝利した人類であった。だがしかし、彼らを完全に滅ぼしたという訳ではなく、吸血鬼(長生種)達は彼らの国である真人類帝国なるもを築き、人類側の教皇庁との小競り合いを続けていたのであった。そんな中で、人類側である教皇庁と吸血鬼側である真人類帝国の境にあるイシュトヴァーンという都市に、主人公である巡回神父のアベル・ナイトロードが降り立つのであった。そこで教会に預けられ、見習いシスターとして育てられたエステル・ブランシェと出会うのであった。彼女は親代わりになっていた司教を、イシュトヴァーンの支配者であるハンガリア侯のジュラ・カダールに殺され、彼を亡き者にしようと復讐に走るのであった。しかし、街の支配者であるジュラ・カダールも、最愛の妻あったマーリアを街の市民に殺された過去があり、その復讐を旧時代の衛星兵器である「嘆きの星」を用いて、教皇庁の滅亡を企んでいたのであった。アベルは教皇庁の派遣執行官として、ジュラ・カダールの企みを阻止しようとするのだが…。

―汝、目をそらすことなかれ。―

とストーリーはこんな感じです。
内容が気になる方は、是非とも手にとって読んで頂きたいです。
作品の全体的な構成や文章のテンポが良く、読んでいてそれほどストレス無く読めると思います。
また、作品の根幹をなすテーマが吸血鬼(長生種)人類(短生種)対立葛藤の想いが、物語に上手に絡んでくる部分が良かったです。
作品として『吸血鬼ハンターD』と世界観が似ていますが、こちらの方が政治や世界情勢などの作り込みは、上手に感じました。
元々はライトノベル雑誌である『ザ・スニーカー』にて連載されていた作品で、短編の『トリニティ・ブラッド R.A.M』と書き下ろし長編の『トリニティ・ブラッド R.O.M』2つのシリーズからなっています。
角川スニーカー文庫より刊行された本作品は、当時の角川スニーカー文庫を代表する作品となっていました。
また何よりも良いのが、THORES柴本さんによる幻想的で耽美なイラストですかね。
『トリニティ・ブラッド』のイラスト担当に抜擢され、イラストレーターとしてデビューした方で、作品は物語の雰囲気をそのままに、描き込まれたイラストは、まさに絵画そのものような美しさです。


今回は、こんな感じです。
最近のライトノベルはちょっと好きになれないとか、壮大な世界観で描かれたバロックオペラのファンタジーに、興味がある方は是非とも読んでみて下さいね。
カリメン2号にとっておススメの一冊です。(まぁ、シリーズものなんですが…。)
とは言うものの未完まま終わってしまったのは、残念でなりません。
『ザ・スニーカー』という雑誌に作者死去の記事が載った時の衝撃は、今でもハッキリと憶えています。
作品のファンとしては、やはり物語が完結しないのは悔しいですからね。
現在、執筆中である『十二国記』は、果たして完結を迎えるのだろうか。
続きを読める事を、切に願っているカリメン2号でした。

カリメン2号
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