初回なので許してください・・・。(映画評論1)

2009年05月01日 23:53

長らくお待たせいたしましたカリメン2号です。
前々から告知しておりました通り、映画評論を書かせていただきます。
とは言うものの、今回アップするのは以前に書いた評論を、手直ししただけのモノを載せるだけなので、完全な手抜きです。
新作映画の評論をアップしたかったのですが、本当にすいません・・・。
なおネタバレなどの情報も含みますので、嫌な方は見ないでくださいね

『ほしのこえ』

 近年、日本のアニメーションは海外でも高い評価を得ている。そんな中、2002年に公開されたフルデジタルアニメーションの『ほしのこえ』は、アニメーション作品としては、なかなかの出来栄えであったように感じる。しかしながら、この作品で最も驚かされたことは、監督をはじめとして脚本や演出、作画に編集に至るまで、ほとんどの作業を一人で行って作られたことである。しかも、その完成度は従来の自主制作アニメーションのレベルを遥かに超えていた。背景の色彩や光と影のバランス、懐かしい風景や構成力など、とても繊細で美しい映像が特徴である。もともとゲーム会社に勤務していた監督の新海誠は、一人でも何か出来るのではないかと思い立ち、5年間も勤めていた会社を辞めアニメーションの制作に取りかかった。そして7ヶ月を要して完成した25分の短編作品は、東京・下北沢の短編映画館「トリウッド」にて劇場公開されると、初日の動員記録更新を皮切りに、劇場動員記録を塗り替えるほどの興行成績を挙げた。
 ストーリーは、何気ない日常を過ごしていた中学3年生の長峰美加子と寺尾昇は、同じ部活の同級生で、とても仲が良かった。そんなある日の事、帰り道で宇宙調査船のリシテア号とトレイサーを見た時、美加子は国連宇宙軍のトレイサー選抜メンバーに選ばれたことを、昇に告げるのであった。そして美加子は地球を後にし、昇は高校生になるのであった。それでも、美加子と昇はメールのやり取りをし、お互いの距離を確かめ合おうとするのだが、宇宙と地球の距離が離れていくにつれ、時間だけが二人の距離を広げていくのであった。中学3年生のまま変わらない美加子の想いとは裏腹に、一人で大人になることを決めた昇は、美加子からのメールを待つことを止めたのであった。時は過ぎ大人となった昇は、念願の宇宙船の艦隊勤務に付くことが決まった。それは美加子への想いであったのだ。そんな時、美加子からのメールが届く。
 この作品において注目すべきは、やはり携帯電話のメールという、コミニケーションツールを使ったことではないだろうか。現代社会において携帯電話は、コミュニケ-ションツールとしては無くてはならないものになりつつある。それを上手に作品の中に取り込み、主人公たちの心の葛藤や孤独感、そして繋がりを作品の中で表現していたことは、高く評価できるだろう。近年になって急速にインタ-ネットや携帯電話の普及に伴って、相手に会わずしてコミュニケーションを取ることが出来る時代になり、コミュニケーションそのものが変化してきたのは言うまでも無い。しかし、そんな時代だからこそ、本来のコミュニケ-ションである人と人とが、直接会ってする触れ合いが大事なのではないだろうか、という事を強く印象付けられた。
また、ストーリー自体も惹かれあう二人が、宇宙と地上に引き離させる事でメールでのやり取りのみになってしまう。しかも、互いの時間は段々と離れていってしまうことが、そのまま自分たちの心の距離に繋がっていく。そんな初恋の切なさが、心の琴線に触れるような作品になっていた。ストーリーに関しては、至ってシンプルで独創性が無いのでは、という声も上がっているが登場人物の心情を、繊細に描いているとの声もあり、大きく賛否両論を招いている。
 この作品はデジタルアートとしても高く評価されており、第1回新世紀東京国際アニメフェア21公募部門で優秀賞を受賞し、他にも第34回星雲賞メディア部門、第6回文化庁メディア芸術祭デジタルアート部門特別賞など数多くの賞を受賞した。

初回の映画評論は、こんな感じです。
気に入っていた作品なので評論させていただきました。
情報の間違いはないとお思いますが、ありましたらコメントのところに書いといていただければ幸いです。
ただ改めて評論させていただくと、ストーリーの厚みが少し薄いように感じます。
ありきたりのストーリーと言えなくもないでしょう。
また、作品の自体が自主制作でもあり、監督が得意な映像が背景ということもあり、若干ですがキャラクターの絵は、バランスが悪いように感じました。
切ない作品や淡い初恋などが好きな方に、お勧めの作品です。
ともあれ映画評論の第1回目でした。

カリメン2号
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